不動産鑑定評価額とは、不動産鑑定士が専門的な手法を用いて算定した、土地・建物またはその権利の客観的な経済価値の評価額です。売主・買主の個別事情(売り急ぎや買い進み等)を排除したものが「正常価格」として位置づけられ、公的評価の基礎としても活用されます。
評価にあたっては、近隣の取引事例、対象不動産の収益力、その土地の最有効使用などが総合的に勘案されます。一般的にいわれる「実勢価格」は市場で実際に成立した取引価格を指しますが、個別の交渉事情が含まれるため、鑑定評価額とは必ずしも一致しません。
不動産セキュリティ・トークン(不動産ST)においては、基準価額の算出根拠として鑑定評価額が用いられます。ただし、あくまで評価時点の合理的判断に基づく価額であり、将来の売却価格や償還額を保証するものではない点に留意が必要です。